ちょっと冷たい源泉槽をゆっくり長湯で楽しむのがココ流
- 訪問日
- 2005/02/02
- 最終更新日
- 2014/04/22
- 投稿者
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管理人総合評価
4.0
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ユーザーの評価
(7件)3.9

茅葺屋根である微温湯の写真を以前から眺め、ずっと行ってみたいと思っていたがやっと私のおばぁちゃんの家へ泊まりに行った帰りに寄る事ができた。
山へ入る事約30分、雄大な山々、ススキ畑などが広がり車の運転も楽しい。
山奥へ・・山奥へと入っていく秘湯ではあるが案外道は悪くなく、途中舗装されているところもあり、秘湯にしては運転がしやすい。ただ、対向車が来るタイミングによってはよけるのが大変かもしれない。
旅館はとても歴史ある情緒あるれるもので、奥にあるのは茅葺屋根とすばらしい。旅館からはふとんが干してあったり、廊下にテルテルぼうずが下がっているのを見るとここは時間の流れが違うのか?と思うほどホノボノゆったりしてしまう。
ゆっくりじっくり湯を味わう 眼病に効く酸性の湯


この日は寒く、とりあえずポリバスの加熱した湯へ浸かる。
ある程度あたたまった後、源泉そのままの浴槽へ。冷たい!ひぇ~と心の中で叫びながら浸かってしばらくするとジワジワとあたたまってきれホッとする。
源泉は少し鉄の香りがし、キシキシ感のあるお湯。
冷たい湯と加熱した湯交互に入り、浴後は身体の芯があたたまっていながらの爽快感。
湯上りは旅館内を少し探索した。
歴史を感じる木造の廊下にはスリッパがずらっと並び、おじいちゃんやおばぁちゃんが楽しそうに話をしている。
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自炊場 -
外から見た部屋
外から見た部屋には窓辺に椅子と机が見える。
ここで湯上りにビールを飲んだらどんなに気持ちいいだろう。夏、ぬるいお湯に浸かり、のんべんだらりと過すことを想像し、再訪を誓った。

旅館の廊下
こんな何気ない事なのに何故か心が和む。
昔ながらの建物をそのまま残し、自然と共存している微温湯は理想の湯治宿だ。
昔の人が懐かしく思い出す田舎のイメージそのままではないだろうか。
旅館には小さな女の子がいた。ほっぺは真っ赤でくりくりした目、オカッパ頭で本当にかわいい。私も子供が出来たらこういった田舎で育てたいなと思った。
ガツン系温湯と可愛いオモテナシ
鉄+ph2.7の酸性の温湯源泉と、絶妙な加温との交互湯は文句無しの気持ちよさ!
これほどガツンとくる温湯は、今まで入った温湯・冷泉と比べても初めてかと
体感温度を高い順に並べると
二階堂
駒の湯
岩下温泉
毒沢温泉
源氏の湯
って感じでしょうか。
酸性にも関わらず湯槽を檜造り、屋根も高くて、いかにも古くからの湯治宿といった風情を守ってくれています。
余談ですが、夕食後に温泉を訪れると、誰もいなかったので独り占め。悠々とシャワーを浴びていると、ホースが動いたような錯覚が。よく見ると蛇じゃないですか!数多くの秘湯を巡って来ましたが、内湯で蛇は初めてです。なんと、蛇も入りたい程の極上湯とは。。
余談ですが、部屋の扉を開けておくと、猫従業員が勝手に入ってきます。白・黒・黄色のトリオで、猫好きに堪らないでしょう。
料理は普通に美味しいくらい。
ここまで完璧ですが、唯一の欠点は、夜の訪問者のせいで寝れないことです(笑)
昼間なついてしまうと、夜の活発な時間帯に扉を引っ掻いてニャーニャー言い続けます。
友人は猫好きだったので、結局布団に侵入されて寝てました。
ぬる湯の極み
3連休 福島湯巡り。
一湯目 微温温泉 二階堂
猿と遭遇しながら、山道を登る事30分。
茅葺屋根の旅館が見えてきて、安堵。笑
手入れされた庭、ひっそりとした佇まい。
とても味わい深い旅館です。
ワクワクしながら細い廊下を進みます。
脱衣所には上がったばかりのご婦人が1人。
着衣を脱ぎながら、「お湯、どうでした?」と
声をかけると、「プールみたい!寒いわよ」との返事が
返って来ました。
中に入ると、ドバドバと勢いよく源泉が浴槽に。
香りはさほどしない?お湯は無色透明。
お湯はぬるいけど、プールほど冷たくない。
湯船に身体を沈め、お湯を味わいます。
温度は31.5度の表記。
これならゆっくりいつまでも入れそう!
先客の女性がポリ風呂に飛び込み、隣の男湯の
パートナーに何やら叫びます。
「寒くてしょうがない、つぎ高湯温泉に行こう!」
男湯から「いいよー」の声。笑
温泉好きがとり持つ仲?
痴話喧嘩もザザーッとお湯に流しちゃえるのかな。
羨ましい限りです。
で、私もここを出たら、高湯温泉に一泊の予定。
高湯温泉でもご一緒になったりして(n_n#
眼病に効くお湯だそうですが、あいにくコンタクト
のため洗眼はしませんでした。
いつしか私1人になり、ゆるゆるとお湯を堪能。
先客がポリ風呂に入っていたので、私も真似をしましたが、
これがいけなかった!笑
ポリ風呂は水道水の沸かし湯。
これはいい湯加減。けれど、温泉じゃないし、と
今一度微温の湯船に戻ったら…
冷たい!
ポリ風呂に入るとぬる湯が当然ながら冷たく感じる!
脱衣所でのご婦人の感想に納得。笑
お湯はクセがなく、さっぱり。
次は真夏に来たいなぁ〜と思いました。
来年またお湯に逢いに来ます!
ゆるゆると癒される
いぶりがっこの匂いがするその部屋は、明治初期に建てられたという茅葺屋根の建物で、低い天井、色褪せ染み付いた鏡台カバー、縁側には香取線香が置かれ、細かいマス目の障子窓は、幾分の歪みと、貼り重ねられ黄ばんだ障子紙に、剥げた木枠の濃い茶色が落ち着く。
畳の床はへこみがあり歩くとドスドスとした音が響いてしまう。窓からは茅葺のひさしと、緑と古い湯治宿の姿が静かに佇む。廊下の窓の手延べ板ガラスには気泡が入り、僅かに波打つ姿が温かみがあり、見惚れてしまう。まるで時が止まっているかのような異空間?というか非日常の世界がそこにはあった。
敷かれた2重の敷布団にはタオルケットの敷布、綿の布団カバー、枕カバーも掛けられ、毛布も用意されていた。田舎のお客さんに用意された寝具の様で、気取らず優しくもてなされている様で嬉しかった。
いぶりがっことは秋田名物の漬物の事で、木でいぶされてから漬けてあるため独特の香りがある。ちなみに私は鶴の湯の人参のいぶりがっこが甘くて好きというのは余計な話だが、建物に焼き板を使っているのだろうか?問うてみたら、昔は薪で火を焚いていたから、その匂いが染み付いているのだろうと教えてくれた。
古い宿は時にかび臭さがあったりするが、この宿の香りはとても良いものだった。
山の中の一軒宿では余計な音もなく、森や茅葺屋根が音を吸収するのだろうか?静かである。そして女将さんのほっこりとした笑顔、究極の癒し宿に来たような気がする。
バス停まで迎えに来てくれた運転手さんから始まり、玄関口でにこやかに迎えてくれた女将さん、80歳になる大女将さん。皆さんの穏やかさにホッとし嬉しくなってしまう。
宿といってもよくまあこんな山奥に一軒宿を・・というくらい細い山道を40分も登る登る。
迎えに来て貰ったのが申し訳ない位だった。しかも帰りは福島駅まで送迎してくれるとは何とも親切な有り難さ。温泉は300年、宿は9代目になるとの事。
女将さんから「目を洗って下さい」と言われ入った温泉は、31,8℃のぬる湯。
無造作なパイプからはジャバジャバと多量の源泉が出続け、木造の湯舟からの溢れだし量が半端でないのが、非常に気持ちが良い。壁は温泉成分で茶色く錆、朽ちていた。
投入口に近づくと微かな硫黄と金気臭。浴室全体は硫酸塩らしき香りがしていた。泉質は酸性、含鉄・アルミニウム、硫酸塩泉となっており、ph2,9で194ℓ/分。湯底には鉄の粒子が溜まってざらついていた。口に含むと酸っぱさと鉄味の様な飲みにくい湯だった。
透明の湯だが柔らかく濃厚、溶存物質は1300mg以上あり、メタケイ酸やメタホウ酸の含有量も多く、浴後は長く肌がとてもスベスベになっている。その効能は目だけではなく、傷や痛みや骨折の治癒にも効果がある、喘息にも良いようである。不思議なくらい効能豊かな秘湯が山奥にあった。
32℃であっても内湯であり、尚且つ投入量が多いためか、浸かる際の冷たさは差ほど感じず、浴感的にはもう少し温かく感じた。何時間でも入っていられるし、入っていたい。湯疲れしない湯であり、湯上りはポカポカを実感できる冷泉だった。
上り湯は真水を循環させたものだが、熱めの適温で気持ち良く、交互浴も楽しんだ。
浴室は隅々まで清掃され、天井にはクモの巣ひとつないのが気持ち良い。夜は10時までだが、朝は未明からでも入浴できる。
この日はこの温泉によく来られている方と、ずっと話ながら湯に浸かっていた。
湯に目を浸けて痛かったら効果があるそうで、充血して翌日目ヤニが出るのは効いている証拠で、数日したら治まり視力が回復しているという事だった。言われるようにして、湯で目を洗うが「痛いーっ」物凄く沁みる。繰り返すうちに段々沁み痛みがひどくなってくる・・そりゃそうだ蔵王並みの酸性泉だよ。こんなに痛いのに目を浸けても大丈夫なのかと疑いたくなるくらい痛い。その方の目も充血して真っ赤だった。
その方は遮光瓶を持って来られていて、温泉を持ち帰り、目薬として使っているそうで、冷蔵庫で長期保管ができると言われていた。ここの湯は全国的にも知る人ぞ知る効果ある目の湯だそうで、名の知れた○○温泉何て話にもならないとフッと軽くあしらわれていた。
私的には目の効能はイマイチ解らないが、少しスッキリしたような感じがしないでもなかった。痛みにも効くようで、肩の腱板炎の痛みが2晩無かったのには驚いた。そしてその後も痛みは軽減している。また、喘息にも確かに良いと思われる。玄関には霊泉との看板がかかっていたがその通りだと思える温泉である。
庭には石楠花の木が沢山自生しており、5~6月が見頃になるそうだ。5月の連休明けには桜が美しいらしい。新緑は6月頃。夏は涼しく、緑が暑苦しくないのがいい。紅葉は10月25日くらいだそう。今年は蒸し暑く、コタツを下げたようだが、いつもは年中部屋に置かれているそうだ。廊下では白・黒・赤トラ・キジの4匹の猫が気ままに寛いでいた。温泉宿に猫は良く似あう。
いいなあ~ただ温泉に入るだけというゆったりとした時間。タイムスリップしたようなこの宿ではテレビも付けようとは思わない。是非連泊で来たい。何もしないという贅沢な時間、究極の癒しの時間が、この吾妻山麓の宿にあった。
という事で以来私は毎月のにようにこの温泉に通う事になった。
10月、ぬる湯に浸かるが夏と変わらず思ったより温かく感じる。でも沸かし湯に入るとその熱さが物凄く気持ち良い。さすがに再びぬる湯に入る際は冷たく感じてしまったけれど、でも多量に掛け流され溢れ行くその様を眺めながら、湯が流れているという気持ち良さを実感できるのはここならでは。
11月、さすがに浸かる際は冷たく感じたが長く浸かっている事はできた。目を温泉にパチパチしてもいくらか慣れたのだろう。最初程の痛みは感じなくなっているような・・。
防災の関係上脱衣室にはストーブが置けないそうだが、部屋にはストーブが付けられ温かく迎えて頂き、勿論コタツも。夜はストーブを消しても温泉のおかげか暖かくゆっくり眠れた。
来年の桜の時期までこの宿とこの温泉としばしお別れだ。部屋に遊びに来てくれた”お嬢ちゃん”〔親猫の名前〕また来年ね。
緑に茅葺屋根は似あうけれど秋にも似合う。オープンは4月末GW~11月3日まで。
アクセス例:大阪からは郡山まで夜行バスあり JR郡山駅~福島駅。
仙台空港からは福島まで直行高速バスで2時間弱 1日3便。
那須湯本温泉からは路線バスで黒磯駅 JR黒磯駅~福島駅。
その後、福島駅西口から路線バス土船行きで水俣下車。1日1便のみバス停へ送迎あり、要連絡(帰りの送迎は、朝9時半出発し福島駅西口まで10時15分頃着)
効能を体感できる奇跡の湯
微温湯 二階堂
福島県内の温泉で、いや、あらゆる温浴施設の中で
一番多く訪問しているのがここである。
年に5回は必ず日帰りで行っている。
5月の連休明けには2泊3日の泊まりに行っている。
ちょうど山奥の桜の花が見ごろなのだ。
ぬるいお湯好きの体質になる前から、ここには通っている。
初回訪問が昭和60年だったから、今年で33年目か。
ここで、温泉の効能を初めて具体的に経験することができた。
いつのころからか、強度の乱視が原因で、
朝起きた時に目が開かないほどの目ヤニが出るようになった。
そのうちに、日中も視界がふさがるほど出るようになった。
首都高の運転中に、いきなり前が見えなくなるのだから
相当に危険な話だ。
眼科で貰った薬で洗眼しても、効果が3日と続かない。
ちょうどそのころ、地元の大学病院の眼科に、高校の同級生がいた。
行って相談したところ、二階堂旅館を教えられた。
理屈はわからないが、効果が出るようだ と、彼氏は言っていた。
それが、昭和60年の4月の終わりだった。
さっそく宿の予約を取り、5月の連休明けに3泊4日で出かけた。
結論を急ごう。
ここでの1日12時間入浴、5分おきの洗眼を4日間続けたところ、
あれほどひどかった目ヤニが全く出なくなったのだ。
その効果は、2か月ほど続いた。
また出始めると、2泊3日で週末に目を洗いに行った。
平成になってからは、
泊まりは年に1回、日帰りで4~6回という頻度になった。
今では、アイボンも、ホウ酸も、サンコバ点眼液も使っていない。
もっとも、最近は夏場の暑い盛りに、
体内に蓄積した粗熱を落としに通っている感が強い。
4時間かけて微温湯入浴すると、
何とも言えないサッパリ感が一週間は持続するような気がする。
平成28年からは、浴槽の給湯口がL字になり、
湯船の表面と垂直にお湯が落ちるようになった。
お湯が勢いよく上に噴き出す格好が見たくて、
L字管を180度回したい誘惑にかられたが、
これはこらえた。
今年も冬季休業明けの、5月の連休明けが待ち遠しい。
了
微温湯温泉という名前に魅せられて宿泊。ぬる湯が好きな私には最高
2015年8月に友人と5人で微温湯温泉に宿泊しました。
東京は猛暑にもかかわらず、微温湯近辺は標高も高く避暑にはぴったり!
真夏には最高の場所です。
部屋はエアコンがついていないので、真夏の暑い夜には少し不便です。
さらに窓を開けると蛾や虫が大量に入ってきますのでどうしたもんやら。
肝心の温泉はとても良い泉質で、友人と共に1時間以上入っていました。
浴後はキシキシ感がありさっぱりしています。鮮度も良く、相当な湧出量なのでしょう。
こんな貴重な温泉はいつまでも大切にしてほしいと思いました。
エアコンがあれば真夏でも完璧!でもエアコンが無いのがいい。そういう人には本当にお勧めです。日帰り入浴するにはかなり遠い場所ですからね!
眼病に効く名湯
眼病に効く名湯は日本に3つあり、貝掛温泉と姥子温泉「秀明館」と、ここ『微温湯温泉』であると聞き、日帰りで訪れた。名前通り、かなりぬるいというか、最初は寒く感じる程。
何時間でも入っていられそう・・・湯治で宿泊している女性は、文庫本を読みながら入っていた。夏に訪れ、ゆっくり湯治もいいなぁと思った。
湯あがり後、体が芯から温まっている事を実感するから不思議な温泉だった。
この温泉で面白いなあと思ったのは、俗伝効能という表が浴室に貼ってあり、古来体験により伝わる効能というのがある。それによると、眼病・脳症・創傷・火傷・虚病・梅毒・淋病・蓄膿症・化膿症 と書いてあった。現代では何の病気?と思うようなものもあるが、昔の人は今と違い身体で体験し、口伝に名湯情報を交換し合ったのだろう・・・と思いをはせた。
スーパー鄙び系
一度、日帰りで利用して感動したので、宿泊してみた。建物は100年以上経っているからぼろい。しかもネコがすんでるから、ところどころ爪とぎ跡(笑) そういうのダメな人は宿泊おすすめ出来ない。でも、お部屋にはとても趣がある。お湯(といっても31℃位)はドバドバでてるので気持ち良い。ぼーっと90分入浴。沸かし湯にはあえて入らないと、えらい寒い。でも、それが気持ち良い(夏季限定)。宿の人たちはどこか力が抜けていて、素敵です。鄙び系の極みな宿だと思う。